1.原始・古代  B.飛鳥時代

 

年表

6世紀

 587年 蘇我馬子物部守屋を滅ぼす

 592年 蘇我馬子崇峻天皇暗殺

 592年 推古天皇即位 

7世紀

 603年 冠位十二階

 604年 憲法十七条

 607年 小野妹子、遣隋使として中国に渡る

(618年 唐がおこる)

 630年 犬上御田鍬遣唐使として中国に渡る

 645年 乙巳(いっし)の変

 645年 孝徳天皇即位

 646年 改新の詔

(660年 百済、唐・新羅に滅ぼされる)

 663年 白村江の戦い

 655年 斉明天皇即位

 667年 中大兄皇子近江大津宮に遷都

 668年 天智天皇即位

(668年 高句麗、唐・新羅に滅ぼされる)

 670年 庚午年籍

 670年 法隆寺焼失 『日本書紀

 672年 壬申の乱

 673年 天武天皇飛鳥浄御原宮で即位

(676年 新羅朝鮮半島を統一)

 684年 八色の姓

 689年 飛鳥浄御原令

 690年 持統天皇即位

 690年 庚寅年籍

 694年 藤原宮に遷都

 701年 大宝律令

 

文化

飛鳥文化

 7世紀前半、蘇我氏や王族により広められた仏教中心の文化

 

【寺院】

 飛鳥寺(法興(ほうこう)寺) 蘇我馬子

 百済大寺(くだらおおでら) 舒明天皇

 四天王寺 聖徳太子

 法隆寺斑鳩(いかるが)寺) 聖徳太子

 

【建築】

 法隆寺 若草伽藍

 

【彫刻】

  北魏様式

   法隆寺 金堂釈迦三尊像 鞍作鳥

       夢殿救世(ゆめどのくぜ)観音像

  南魏様式

   中宮寺 半跏思惟(はんかしゆい)像

   広隆寺 半跏思惟像

    ↓↓冠が特徴的 左:中宮寺、右:広隆寺

中宮寺国宝菩薩半跏像 | 新美術情報2017嵐電に乗って、太秦広隆寺へ、人かげもまばらで、静かな ...

 

【工芸】

 法隆寺 玉虫厨子(たまむしのずし)

 

白鳳文化

 7世紀後半~8世紀初頭、天武・持統天皇を中心とした律令国家が形成される時期の文化

 

【寺院】

 大官大寺 天武天皇

 薬師寺 天武天皇

 

【彫刻】

 興福寺 仏頭

 薬師寺 金堂薬師三尊像

 

【絵画・工芸】

 法隆寺金堂壁画 インドや西域

 高松塚古墳壁画 中国や朝鮮半島

 

人名

あ行

犬上御田鍬(いぬかみのみたすき)

 遣唐使

小野妹子

 遣隋使

 

か行

鞍作鳥(くらつくりのとり)

 法隆寺金堂釈迦三尊像

 

さ行

聖徳太子

蘇我馬子

 仏教の受容に積極的

 

た行

高向玄理(たかむこのげんり)

 遣隋使に同行

 

な行

中大兄皇子

 後の天智天皇

 

ま行

南淵請安(みなぶちのしょうあん)

 遣隋使に同行

旻(みん)

 遣隋使に同行

物部守屋

 伝統や在来の信仰を重んじる

 

や行

煬帝(ようだい)

 中国の皇帝

 

制度

冠位十二階

 出生に関係なく、個人の才能・功績に対し冠位を与える

憲法十七条

 仏教を新しい政治理念として重んじる

改新の詔

 全国的な人民・田地の調査や統一的税制によって、公地公民を目指す

庚午年籍

 最初の戸籍

八色の姓(やくさのかばね)

 天皇中心とした身分秩序

大宝律令

 刑部親王藤原不比等によって作成

 刑法を律、行政組織・官吏の勤務や人民の租税・労役などの規定を令という

 唐の律令にならう

官位相当制

 位階・官職に応じて封戸(ふこ)・田地・禄が与えられる

 調・庸・雑徭などの負担免除

蔭位の制

 五位以上の子・三位以上の子・孫は父・祖父の位階に応じた位階を与え、貴族層を維持

班田収授法

 

争い

乙巳(いっし)の変

 王族中心の中央集権を目指す中大兄皇子が、蘇我倉山田石川麻呂中臣鎌足の協力を得て、蘇我蝦夷・入鹿を滅ぼす

白村江の戦い

 百済復興の支援のため大軍を送るも、唐・新羅連合軍に大敗する

壬申の乱

 大友皇子天智天皇の子)大海人皇子天智天皇の弟)の間で皇位継承を巡る戦い

 大海人皇子が勝利し、天武天皇となる

補足

大化改新孝徳天皇の新政権)

 都 難波

 皇太子 聖徳太子

 左大臣 阿倍内麻呂

 右大臣 蘇我倉山田石川麻呂

 内臣(うちつおみ) 中臣鎌足

 国博士 旻、高向玄理

 

白村江の戦い敗戦後の防衛政策

 対馬壱岐・筑紫に防人・烽(とぶひ)がおかれる

 九州の要地を守る水城・大野城・基肄(きい)城

 対馬から大和にかけて古代朝鮮式山城

 

天武・持統天皇政権

 都 藤原京

 政策 富本銭(ふほんせん)の鋳造

    律令国史の編纂

 

大宝律令

 中央行政組織

  神祇官 祭祀を司る

  太政官 行政全般の管轄

  八省 太政官のもとで働く宮内省、大蔵省、刑部(ぎょうぶ)省、兵部(びょうぶ)省、民部省、治部(じぶ)省、式部省、中務(なかつかさ)省

 地方組織

  畿内 山城、大和、摂津、河内、和泉

  七道 北陸道東山道東海道山陰道山陽道南海道西海道

  国司 中央から貴族が派遣

  郡司 国造などの伝統的な地方豪族

  左・右京職 京におかれる

  摂津職 難波におかれる

  大宰府 外交・軍事の要地、西海道を統轄

 司法制度

  五刑 笞(ち)・杖(じょう)・徒(ず)・流(る)・死

  八虐 天皇に対する謀反(むへん)や尊属に対する不孝